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プロセス分析テクノロジーのROIを計算する
プロセス分析テクノロジーのROIを計算する サンプリング・システムを構成する測定装置の中で、プロセス分析器が最も高額であることは間違いありません。 そのような高額な装置を導入する際は、「投資利益率(ROI:Return On Investment)」を調べて、導入コストに見合うかを示すよう求められることもあります。 幸いにも現在のプロセス分析テクノロジーのROIは非常に優れていますが、システム設計に問題があるとROIがマイナスになるケースもあります。 プロセス分析テクノロジー のROIを分析するには、分析器の購入時にかかった初期費用に総所有コストを加算し、見込み経費を算出します。 次に...
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ガス・グラブ・サンプリングでプロセスの状態を正しく表すサンプルを安全に採取するために
ガスや揮発性液体のサンプリングにおけるベスト・プラクティス Matt Dixon、上級主席設計エンジニア、スウェージロック 化学処理のコストを最適化し、高品質な製品の生産量を維持するには、プロセスの状態を正しく表すサンプルを定期的に採取し、分析室に移送して分析を行う必要があります。 グラブ・サンプリング (別名:スポット・サンプリング、ラボ・サンプリング、フィールド・サンプリング、または単にサンプリング)を行うと、プロセスの状態を検証し、作っている製品が社内または顧客ベースの仕様に適合しているかを確認することができます。また、グラブ・サンプリングによって、 オンライン分析器 ...
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圧縮天然ガス(CNG)や液化天然ガス(LNG)用の継手を選定する
圧縮天然ガス(CNG)や液化天然ガス(LNG)用のチューブ継手を選定する際のポイント Chuck Hayes、新製品開発担当主任エンジニア 世界の自動車メーカーは、厳格化が進む排ガス規制への対応策として、圧縮天然ガス(CNG)や液化天然ガス(LNG)といったクリーンな燃料にシフトする傾向にあります。 CNGやLNGが持つ大きなビジネス・チャンスを活かすには、燃料源から車両に至るまでのあらゆるレベルにおいて、高品質な燃料供給システムのソリューションを開発する必要があります。あらかじめ曲げ加工を施した チューブ を用いた燃料ライン、 バルブ 、 フレキシブル・ホース ...
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ブロック・バルブで一般産業用流体システムを遮断する方法
ブロック・バルブで一般産業用流体システムを遮断する方法 一般産業用流体システムのメンテナンスを行う際、最優先に考えるべきものは安全性です。 圧力計や測定機器を交換する技術者にとっては、たった1本のラインの圧力や流量でもおろそかにはできません。 それを知っているリスク・マネージャーなら、流体システム・ラインのタイプにかかわらず、メンテナンス前にラインを遮断することの大切さを口うるさく言うはずです。 計装ラインの圧力を抜く場合、2個のブロック・バルブで遮断する設計が現在の業界基準となっています。 ダブル・ブロック・バルブの構成にすることで、圧力も流量もゼロというメンテナンスに適した安全な状態を...
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グラブ・サンプリングの概要
グラブ・サンプリングとは グラブ・サンプリング(別名:スポット・サンプリング、ラボ・サンプリング、フィールド・サンプリング、あるいは単にサンプリング)とは、パイプライン、タンク、システム内のサンプル流体を採取することです。採取したサンプルを分析することで、プロセスの状態の検証や、地域の規制に基づく環境排出に関する製品評価、製品が客先の仕様に合致しているかを確認することができます。 重要なのは、 グラブ・サンプリング は、確立されたベスト・プラクティスに従い、信頼性の高い装置を用いて実施する必要があるプロセスであるということです。グラブ・サンプリングを適切に実施しなかった場合、サ...
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優れたメカニカル・シール・サポート・システムを構築する
優れたメカニカル・シール・サポート・システムを構築する em>Sean Hunsicker、化学/精製マーケット担当マネジャー 1980年代にメカニカル・シールが製油所や化学プラントにおけるシール技術の主流となったことを受けて、米国石油協会(API)は、シール部品の規格策定に特化した委員会を設立しました。1994年に発行されたAPI 682 Shaft Sealing Systems for Centrifugal and Rotary Pumps(遠心/回転ポンプ用シャフト・シール・システム)の第一版は、「本規格は、広く流通し、排出規制に準拠しつつ、最低3年間の継続運転という目的を達成す...
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一般産業用流体システム・コンポーネントの寿命を最長化する
一般産業用流体システム・コンポーネントの寿命を最長化する Cory Cottrill プラント内の流体システム・コンポーネントを1つ交換するのに必要なコストが、コンポーネント自体の価格を上回ることもあります。 1回の交換につき、調達、取り付け、メンテナンスなどにかかる内部コストのほか、ダウンタイム(停止時間)による生産性損失も発生することになります。 安全を最優先に考えるのは当然のことながら、コストを抑えつつコンポーネントの寿命を最長化することは非常に重要です。 今回は、スウェージロックのフィールド・エンジニアが長年積み重ねてきた経験に基づき、流体システム・コンポーネントの寿命の最長...
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レギュレーターの流量曲線を平坦にしてドループを抑える方法
レギュレーターの流量曲線を平坦にしてドループを抑える方法 Jon Kestner 一般産業用流体システムの安全なオペレーションを実現するには、一貫した圧力調整が欠かせません。 レギュレーターを使用して二次側圧力を適切に維持すれば、特に大流量のシステムにおいて、流量の変化を最小限に抑えることができます。 しかし、圧力を調整しながらドループを最小限に抑えるには、外部コンポーネントを流体システムに追加することが必要な場合もあります。 ドループとは 図1:このグラフは、4種類の圧力レギュレーター構成の流量曲線を示しています。 青のライン: シンプルなスプリング・ロード式レギュレ...
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小口径チューブ継手に関する仕様のアップデート
IOGPによる小口径チューブと継手に関する最新の仕様によって、オイル/ガス生産における安全性が向上する理由 世界各地のオイル/ガス生産者にとって、安全性は最優先事項であり、流体システムの安全なオペレーションに向けた大きな動きが見られた場合は、注意が必要なのは言うまでもありません。 2021年3月、国際石油・天然ガス生産者協会(IOGP)は、 S-716:Specification for Small Bore Tubing and Fittings(小口径チューブと継手に関する仕様) の最新版を公開しました。この仕様は、オイル/ガス産業アプリケーションで使用する 小口径チューブ ...
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背圧レギュレーターのセットアップ:サンプリング・システム担当エンジニア向けのヒント
背圧レギュレーターのセットアップ:サンプリング・システム担当エンジニア向けのヒント Jon Kestner、製品マネジャー 背圧 レギュレーター は、多くの産業施設で使用されるサンプリング・システムにおいて、入口側圧力を維持する、圧力の影響を受けやすい装置を保護するという重要な役割を担います。背圧レギュレーターを適切に使用するため、サンプリング・システムを設計する際は、以下のようなミスに注意してください: 上流に流量調節機器を設置する必要はないと考える 分析器へ大量に流す 減圧レギュレーターと背圧レギュレーターを直列に配置し、両レギュレーター間に流量...